真の「働き方改革」とは何か?
昨今、企業の「働き方改革・労働生産性改革」は活発化し、RPA(Robotic Process Automation)を利用した定型作業の自動化といった業務の効率化や時間短縮に関する取り組みが注目されています。
しかし、成果を出す『真の働き方改革』は、業務の効率化や時間短縮だけでしょうか?
「真の働き方改革」とは個々の「継続的な労働生産性の向上」がゴールではないのでしょうか。「継続的な労働生産性の向上」を実現するためには「時間」「業務の質」「人材スキル」を継続的に把握し改善を行っていくことが重要となります。
それらを実現するために、業務用PCの操作履歴イベントログからリアルタイムに業務担当者毎の業務プロセスを把握し、そのデータを活用し「業務プロセス分析からプロセスマイニング」を行っていくことが大切になります。
「時間」「業務の質」「人材スキル」などの数値データがリアルタイムに活用・分析・改善・予測できれば、企業の「真の働き方改革のゴール」といえるでしょう。
プロセスマイニングとは?
プロセスマイニングとは、自社製品の受注、納品、請求書発行、入金消し込みまでの一連のプロセス、あるいは、コールセンターでの問い合わせの受付から初回対応、二次対応、そして対応完了までのプロセスなど、企業で行われている様々な業務プロセスに関して記録される「イベントログデータ」を分析し、業務改善に活用する取り組みです。
プロセスマイニングツールを用いて行う「イベントログ分析」からは除去しても支障のない「ムダな業務」や処理待ちが発生しやすく、リードタイムを長引かせてしまっている「ボトルネック」などの問題を発見できます。
また、従業員のスキルや習熟の違いから生まれる業務効率のばらつきの確認や、コンプライアンス上のリスクを含む「逸脱プロセス」を特定することができます。
プロセスマイニングが与えるインパクト
プロセスマイニングの直接的な目的は、業務プロセスに関わる様々な課題・問題を解決し改善することです。
それにより、経営面でも3つの成果が期待できます。
1 収益の向上
業務プロセスを改善することで、顧客の発注から納品までのリードタイムを短縮化する、あるいは顧客対応を迅速に行える等、顧客満足度は向上し、更なる取引の拡大へとつながることで収益の向上に期待できます。
2 利益率の向上
業務プロセスからムダな業務や逸脱業務を除去し、またRPAによる業務自動化を行えば、業務効率化、残業時間短縮化などによるコスト削減が実現し、利益率の向上をもたらします。
3 働き方改革への貢献
業務プロセスの最適化やRPAによる業務自動化は従業員の生産性向上にもつながり、残業時間の短縮、長時間労働の削減、単純作業からの解放、人手不足などの解消など、働き方改革にも貢献することとなります。
プロセスマイニングの導入を検討してみては如何でしょうか。
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