
2024年、日本国内の企業倒産件数が10,144件に到達しました。これは2013年以来、11年ぶりの高水準であり、経済界に衝撃を与える数字です。
しかも、その9割以上が中小企業。日本経済の土台を支えてきた地域密着型の企業が、今まさに相次いで市場から姿を消しています。
■ “倒産急増”の背景にある、5つの現実
今回の倒産急増は、単なる一時的な景気後退ではなく、日本企業が抱える構造的な課題が顕在化した結果とも言えます。主な要因は以下のとおりです。
- 原材料やエネルギー価格の高騰
- 慢性的な人手不足と最低賃金の上昇
- コロナ関連支援の終了(ゼロゼロ融資など)
- 売上の低迷と価格転嫁の難しさ
- 経営者の高齢化と後継者不在
特に中小企業は、大企業のように価格転嫁の交渉力を持たず、コスト増を吸収できないまま赤字が拡大。
金融機関による融資審査も厳しくなっており、事業継続のための資金確保も難しくなっています。
地方に目を向ければ、倒産として表面化しない廃業や休業も増加傾向にあり、日本経済の静かな空洞化が進んでいる現状です。
■ 倒産件数の推移(2019年〜2024年)
年度 | 倒産件数 | 前年比増減率 |
---|---|---|
2019年 | 8,383件 | +1.4% |
2020年 | 7,773件 | -7.3% |
2021年 | 6,030件 | -22.4% |
2022年 | 6,428件 | +6.6% |
2023年 | 7,924件 | +23.3% |
2024年 | 10,144件 | +34.5% |
📌 ポイント:
- 2021年まではコロナ関連の支援により倒産抑制傾向
- 2022年以降、支援終了+コスト高で急増
- 2024年はついに1万件超え
■ 主な倒産要因別の内訳(2024年)
倒産理由 | 件数 | 前年比増減率 |
---|---|---|
販売不振 | 5,300件 | +29.0% |
既往のしわ寄せ | 1,340件 | +32.6% |
物価高(コスト増) | 752件 | +56.6% |
人手不足 | 377件 | +75.2% |
赤字累積 | 562件 | +20.7% |
📌 ポイント:
- 「販売不振」が全体の半数以上を占める
- 「物価高」「人手不足」の増加率が極めて高く、構造的な負担が背景にある
■ 2025年も続く「1万件時代」──生き残る企業の共通点とは
東京商工リサーチや帝国データバンクは、2025年も倒産件数が高水準で推移すると予測しています。
今後、企業の間では「変化に対応できるかどうか」が明暗を分けるポイントとなり、二極化が進むでしょう。
倒産を免れている企業には、以下のような共通点が見られます。
- 経営数字の“見える化”と早期対応
- 価格交渉やサービス転換による収益構造の見直し
- デジタル・AI 活用や業務効率化によるコスト最適化
- 外部の専門家やパートナーとの連携による柔軟な経営判断
時代の変化に合わせて進化できる企業は、単なる“延命”ではなく選ばれる企業への転換を果たしています。
■ AUUが提供する「伴走型支援」という選択肢
こうした環境下で求められるのは、企業が単独で問題を抱えるのではなく、信頼できる外部パートナーと共に課題解決へ向かう力です。
私たちAUU(アウー)では、個々の企業が直面する状況に応じて、オーダーメイド型の支援を行っています。
1、月1回の課題ヒアリングMtg、解決策の提示
2、情報提供サポート、専門家のマッチング
3、協業先・提携先のリサーチ、マッチング
4、法人登録ページの新設
5、貴社サービスの記事作成と配信サービス など
※ 従業員数60名以下は年間30万円(税別)、従業員数により変動。
「経営の見える化」と「実行支援」を軸に、今を乗り越える力と、未来を切り拓く力を共に創り上げていきます。
■ 最後に─淘汰の時代は、進化のチャンスでもある
企業にとって「淘汰の時代」は厳しい現実ですが、裏を返せば“進化の機会”でもあります。
変化を恐れるのではなく、変化に対応し、自らの価値を再定義する──今こそ、その一歩を踏み出すタイミングです。
どのような支援と出会い、どんなパートナーと歩むか。
それが、これからの企業価値を大きく左右していくでしょう。
私たちAUUは、これからも「選ばれる企業」づくりに伴走してまいります。
AUUにご相談の上、専門家をお繋ぎさせて頂く事も可能です。
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